農業用ため池の底樋管および斜樋管の内部をカメラで調査しました。底樋管出口からの漏水が確認された農業用ため池の管理者様より依頼があり実施したもので、漏水の位置と漏水状況を確認しました。

○調査した農業用ため池の構造

○カメラによる内部調査の概要

○農業用ため池管理者の皆さまへ

　ため池の適切な保全管理により、災害の未然防止を図ることが重要です。ため池堤体法面の陥没や亀裂、はらみ等の変状、洪水吐工の倒伏や損傷、ゲート等の取水施設の損傷などは目視で直接確認できますが、取水ゲートを全閉にしても底樋出口から濁った水などが出ている場合は、斜樋管や底樋に何らかの異常がありますので、確認が必要となります。


　管内カメラによる調査は、斜樋や底樋など管路にケーブル付きカメラ、いわゆる管内カメラを挿入し、内部映像を記録する工法です。管路内の情報は、ケーブルが届く範囲内の映像を、地上のモニターに映し出し、同時にメモリーに動画として記録します。医療で広く使われている大腸カメラ、胃カメラのイメージです。

○管内部の調査に使用した機材

底樋や斜樋などの管体内部の調査につきましては宮城県ため池サポートセンターにご相談ください。